セキュリティ
Project Glasswing 始動 — AnthropicがClaude Mythosで世界の重要ソフトウェアを防衛
2026-04-07
Anthropicは2026年4月7日、世界の重要ソフトウェアのセキュリティを守るための新イニシアチブ「Project Glasswing」を発表しました。 Amazon Web Services・Anthropic・Apple・Broadcom・Cisco・CrowdStrike・Google・ JPMorganChase・Linux Foundation・Microsoft・NVIDIA・Palo Alto Networksという 世界を代表する12社が集結した、前例のないサイバーセキュリティ協力体制です。
🚨 なぜ今このプロジェクトが必要か
このプロジェクトが始動した背景には、Anthropicが内部で訓練した未公開フロンティアモデル「Claude Mythos Preview」の衝撃的な能力があります。 このモデルは、全主要OS(Windows・macOS・Linux)と全主要Webブラウザにおける数千件の高深刻度ゼロデイ脆弱性をすでに発見済みです。 その中には、数十年にわたる人間レビューと数百万件の自動テストをくぐり抜けてきたものも含まれています。
AIのコーディング能力がここまで到達した以上、このような能力が悪意ある攻撃者の手に渡るのは 時間の問題とAnthropicは判断。防御的な目的でこれを活用するため、緊急行動として Project Glasswingを立ち上げました。
🔍 Claude Mythos Previewとは
Claude Mythos Previewは汎用のフロンティアモデルで、 コーディング能力においてはほぼすべての人間の専門家を上回るレベルに達しています。 DARPA Cyber Grand Challenge開始から10年を経て、 AIはついに脆弱性発見・悪用において最優秀の人間と競争できるレベルになりました。
- 全主要OSと全主要Webブラウザで高深刻度の脆弱性を発見
- ほぼすべての脆弱性発見と多くの悪用コード開発を完全自律で実施
- 数十年間の人間レビューと数百万件の自動テストを通過した脆弱性も発見
🛡️ Project Glasswingの取り組み
Project Glasswingでは、Mythos Previewを防御的なセキュリティ作業に活用します。
- ローンチパートナー12社が防御的セキュリティ業務にMythos Previewを活用
- 40社以上の追加組織(重要ソフトウェアインフラを構築・管理する企業)にもアクセスを拡大。 ファーストパーティおよびオープンソースシステムのスキャン・セキュリティ強化に利用
- $100Mの使用クレジットをMythos Previewの各取り組みに提供
- $4Mの直接寄付をオープンソースセキュリティ組織に提供
- Anthropicが学んだ知見を業界全体と共有
🌐 サイバーセキュリティの現状と課題
世界の重要インフラを動かすソフトウェアには常にバグが潜んでいます。 銀行システム・医療記録・物流ネットワーク・電力グリッドなど、 社会の基盤となるシステムへのサイバー攻撃の被害は深刻です。 世界のサイバー犯罪による経済的損失は年間約5000億ドルに上るとも言われています。
これまでは脆弱性の発見・悪用には高度な専門スキルが必要でした。 しかし最新のフロンティアAIモデルにより、そのコスト・労力・必要スキルは劇的に低下しています。 Claude Mythos Previewはこのトレンドの頂点を示すもので、 放置すれば攻撃者に悪用される可能性が高まります。
🔭 今後の展望
Project Glasswingはあくまで出発点です。 フロンティアAI開発者・ソフトウェア企業・セキュリティ研究者・オープンソースメンテナー・ 各国政府が連携して取り組まなければ、世界のサイバーインフラを守ることはできません。 この作業には数年を要する可能性がある一方、AIの能力はこの数ヶ月で大きく進歩する見込みです。 防御側が優位に立つためには、今すぐ行動することが不可欠です。
🔗 詳細は Anthropic公式サイト(Project Glasswing) および Frontier Red Teamブログ をご覧ください。